早いもので 6月定例会も終了。
まず、ウタリ協会日高支部の補助金不正・個人流用問題の前に、この一件から報告。
町政には、関わる者との積年のシガラミが常につきまとう。
過ぎ去った話しを掘り起こそうと言う訳では無いが〈将来を造る〉前提は取り壊す事と同時進行しなければ成らないと言う意味だ。
永年の体質と慣習が背景にあるだけに短時間でとはならないが、前町政までの行政体質の総括は行われるべきだ。
三輪町政への期待はそこにある。
[抵当権付き道路用地の取得問題]
町道用地として取得した議長からの「土地(法人名義)取得手続きは財務規則違反ではないか」として、6月定例会で同僚議員から一般質問があった。
この問題が表面化したのは4/28 の新聞報道。
この件に関し議会側の経過方々、自分なりの思いを述べておきたい。
表面化後、議運を開き取り扱いを協議した結果、事案の周知について5/1 に全員協議会を開催する方針を決めた。
協議会では町から経緯説明を受けたが「報道された通りである」として、事実関係を全面的に認めた。
[財務規則違反]であり、規則の[ただし…書き条項の適用ではない」との認識も示して謝罪したと記憶している。
この時点で、町は事実関係を認め白旗を揚げていた。
その後さらに 議運を開き、本会議での[行政報告を町に求める]決定をした。
しかし5/8 の臨時会では何を意図するのか わからないが、行政報告をうけた質疑で「規則の本旨には外れたが、財務規則違反ではない」と立場を180度、変えてきた。
「…ただし書きの適用に当たる」とも言った。
当初の説明とは全く逆の答弁に変わった。
マサカだが、連休が明けたら世の中が変わっていた訳だ。
連休前は「その通りです」
連休が明けたらゴロリと変わった。
基本線がブレてはいけない。
何事にも揺れる範囲はある。
許容される範囲もある。
しかし、大幅に方向修正する時は然るべき理由が必要だ。
残念ながら、今回は それが無い。
問題は、もう一つある。
質疑において、町の見解が真っ二つに割れた事だ。
町長と担当課長の発言が食い違った。
聞く限りにおいて、担当課長の発言には一貫性があって常識的であり、作為は感じなかった。
彼の発言に理がある。
いずれにせよ、一つの問題を巡って、町の見解が割れてはいけない。
当たり前の事だ。
本会議答弁は、誰が答えても《町長答弁》
見苦しいだけならまだしも、事は三輪町政の基本姿勢が問われる問題。
町は、方針を変えるなら それなりの然るべき納得出来る理由を持たなけ成らない。
残念ながら、場当たりの説明で支離滅裂。
説得力はない。
ましてや閣内不一致となれば、何も言うことはない。
担当課長は「財務規則に違反した」と、従前と変わらずの発言。
町長は「規則の本旨には外れるが財務規則違反ではない」とした。
「ちょっと待った!」ではないか。
事実認識がズレては問題の解決は先送りに成らざるを得ない。
町民に対し、議会に対し安易に過ぎる町の対応だ。
非は非で認めなければ、三輪町政の姿勢が問われる。
クドクなるが結論から言うと、先の課長答弁が規則の本旨に沿う誠意ある正直な答弁。
表面化した以上は腹を据えるべきだ。
でなければ、町政への不信がつのる。
置かれた状況からみて「責任の所在を明らかにするよう求める」とする声が出るのは 当たり前の話しではないか。
ところが、町は事実を曲げて認めない。
暫時休憩で中断したが、再開後の答弁も町の統一見解になっていなかった。
お粗末である。
そして、今定例会での質疑。
町は従前と変わらぬ姿勢を示した。
[~ただし書き条項]を適用し、担当職員の裁量の範疇と言う。
「そこまで縛っては仕事に成らない」と言う。
しかし、そうであるならば 勘違いもはなはだしいと指摘しなければ成らない。
自由闊達に職務を遂行し負託に応える事と、勝手な解釈とは一緒にはならない。
後ズケで、規則の本旨を曲げては無理が出る。
そもそも、[~ただし書き]は取得時の判断。
当時この事実関係を「承知していなかった」とする認識で、この条項の適用には成らない。